何故、先に逝くのか・・・。
サラリーマン時代の後輩であり、私がこの仕事についてからも共に仕事をしてきた彼が突然逝ってしまった。
昨年秋から単身北関東事業所責任者として頑張っていた。地震以来、電気もガスも水道も無い中、事業所の復旧に奔走していたそうである。現場復旧活動のさなかに倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。
バブル前夜入社の彼は、配属そうそう混乱する現場にかりだされ右も左もわからぬまま社会人生活をスタートしている。当時は、私も20代、とにかく多忙を極めた時期であった。巷ではバブルの頃を懐かしむ話があるが、私は二度とあの時代には戻りたくない、きっと彼もそうだったろう。あれから20年、立場は変ったが同じ業界に身を置き頑張ってきた。彼は、その持前の明るさ、男気、強靭な体力、仕事への情熱、そして酒の飲みっぷりで若手を引っ張る頼りがいのあるリーダーに成長した。そんな彼が何故・・・、これからというのに、家族や部下を残して逝ってしまった。昨今、「リーダー不在」だとか「兵は優秀だが将校は無能」などと言われているが決してそんなことはないと思う、彼は優れたリーダーであり優秀な将校だった。
我々世代は、常に団塊世代と団塊ジュニアに挟まれた谷間の世代として善きにつけ悪しきにつけ影響を受け生きてきた。団塊世代からは、こっちへ来いと言われ、ジュニアからは敬遠される。そんな世代を力強く、誰とも分け隔てなく付合い生きてきた彼がいなくなってしまった。何故、彼が・・・。自分がこうして生きているのが申し訳なく思えてならない。彼の代役は居やしない、私にもできない。せめて、自分に与えられた責務を果たそうと思う。正直親切愉快に力と勇気と信念とをもって・・・。
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